ひとは「冷静さ」を失なうと、普段しないようなことをしてしまう。
なぜひとは冷静さを失うか?
その原因は「感情の爆発」がほとんどだ。
とくに怒っているときの判断が危ない
怒り狂い、冷静さを失い、感情が大爆発しているときにやったことは、たいてい失敗する。
そうしないようにするには、できるだけ感情の起伏を抑えておかないといけない。
だが実際、感情をおだやかに保つのは非常にむずかしい。
どうしたものか。
怒っても他人は変わらない
これについてすごくよい方法を知っているわけではないが、長年生きてくると、他人に対してあることに気づく。
それは
「他人は変わらない」
ということだ。
いくらあなたが怒ったり注意したところで、そのひとは本質的にはほぼ変わらない。
なかには変わったひともいなくはないが、僕が知る限り、明るいひとは明るいままだし、暗いひとはずっと暗いままだ。ちゃんとやるひとはちゃんとやるし、手を抜くひとは果てしなく手を抜く。
だから、ひとの本質は基本的に変わらないと思っていた方がいい。
相手に対して怒ったところで、そのひとは変わらない。
ならば怒るだけムダだと思うし、なんでそんなムダなことに莫大なエネルギーを消費しているのだろうか?
怒る=思った通りにならないことに対する自分への苛立ち
怒っているときにあえて冷静になって分析してみると、相手に対して怒っているというよりは、思い通りにならない自分に対する苛立ちに近いときがある。
だから、プンスカ怒っていないで、自分でやるかさっさと見切った方が早いことがある。
また、これは怒ってる相手がいる場合でも同じで、相手は思い通りにならないで苛立っているのだから、最終的には思い通りにしてあげるか、バッサリお別れするかのどちらかしかない。
で、どっちを選ぶにしても、怒りにまかせて判断すると絶対に選択を誤る。
だから冷静でなければならないし、冷静さを保つためには感情を穏やかにする必要がある。
特に「怒り」という感情は強いし、ポジションが高いひとがやると相当なパワハラになりうる。
もし怒ったり苛立ったり頭にきたときは、ちょっと思い出してほしい。
怒ってもだいたいムダだ。
怒っているときに下した判断はだいたい失敗する。
プンスカしてないで自分でさっさとやってしまうか、バッサリお別れする(まったく違うやり方に変えたり、環境そのものを変えたりする)ことも考えておこう。